2017年02月06日

患者と業者の仲介役として作業を行う

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医薬品関連の業界へ転職したいと考えた時、どうしても未経験だと厳しいとイメージする人も少なくありません。しかし仕事内容をしっかりと理解していくと、業務をこなしていく中で経験を活かせる職種も見つかります。多くの人がMRを選択しますが、内容などを理解しながら決めることが必要です。

■提供する薬について具体的な役割を伝え説明する仕事

MRの仕事は医薬品メーカーにおいて重要で、医師などに提供する薬の情報を伝える作業が中心となります。日本では製薬協会に加盟している企業が非常に多いですが、作業を行っている人は5万人以上といわれています。これはアメリカ以上に人数が多いですが、理由として説明義務を求める患者が増えた点にあります。

大病を患ってしまうと薬局で購入できる薬では対応できません。病院で処方箋として提供される薬を利用しますが、一般の医薬品と比較しても効き目が強くなっています。その分副作用を発症するケースも増えており、事前のカウンセリングや年齢などを加味して医師が患者へ提供するか決めます。

そこで医師も副作用などを把握するため、医薬品メーカーへ問い合わせを行っています。

■具体的な効果や副作用について病院や医師へ提供する

医薬品の内容をしっかりと伝えなければ、患者の命にも関わってしまう副作用を引き起こしてしまいます。例えばガン細胞を死滅させる効果を持っている抗ガン剤では、服用すると正常な細胞も一緒にダメージを与えてしまいます。

大病になるほど副作用が強くなってしまう医薬品が多くなりますが、もともと薬は異物なので誤った服用をすると死に至ってしまいます。MRは分かりやすく成分や服用する量などを伝えていくとともに、どのような病気に効果をもたらすか説明を行います。

また医薬品について一度しか説明を行うのではなく、服用した患者が発症した新たな副作用などが見つかれば、随時病院や医師へ伝える義務もあります。

■病院や医師は医薬品の効果を考えるようになった

かつては医薬品関連の情報を提供する担当者が、病院などへ販売する営業社員へ社内で伝えることが多かったです。その理由として自社で開発した医薬品について、営業社員が利益や価格などに関わっている機会が多かったからです。

売上が増えなければ企業の存続にも関わるため、どうしても営業社員が病院などへ売り込みをかけなければなりませんでした。しかし独立禁止法などの改正により、流通について透明性が求められるようになりました。医薬品メーカーでは納入する価格において調整することができず、病院や医師は提供される医薬品が本当に効果があるか見極めなければならない状況となりました。

そこで情報をクリアに伝えていくことによって、医薬品メーカーの信頼を得るようになりました。