2017年05月12日

薬のスペシャリストMRのやりがいとは

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MR=Medical Representativesは、日本語に訳すと医薬情報担当者となります。実際に患者さんと接することはありませんが、病気やケガを治すための薬に関しての情報を持っているスペシャリストとして私たちの健康を守る役割を担っています。

医療の進歩に伴って、扱う薬は多岐にわたり、錠剤や粉薬のような飲み薬から軟膏などの塗り薬、注射や点滴で使う液剤など、あらゆる医薬品の情報を取り扱うことになります。そのため、医薬品の情報を網羅したうえで、医師や看護師など医療従事者に自信を持って薬を提案しなければなりません。

時には、医師同等の知識が必要な場合もあります。また、画期的な新薬が出れば積極的に売り込みも行い、それと同時に薬の誤った使い方によって人の命や健康が奪われることがないようにすることも大切な役割とも言えます。

昔に遡ると、それほど専門的な知識を持たない一般の営業担当者が薬の売り込みをしていました。しかしながら、営業担当者が薬の副作用や適応症の情報を正しく把握できていないこともあり、しばしば問題視されていました。

そこで、医薬品に関する専門的な知識を持ったスペシャリストであるMRという職業が誕生しました。もちろん、文系卒業でも採用の枠はありますが、薬学部卒業や薬剤師を経験されている方が優遇されると言えるでしょう。

そこでここでは、MRのやりがいをご案内いたします。目指している方は参考にしてみて下さい。主な仕事内容は、製薬会社が取り扱う薬の情報を病院側に伝えたり、病院側からの情報や要望をヒアリングして職場へ反映させます。子供から高齢者まで、私たちの健康を守る医薬品を医療者に届けるといった責任ある仕事と言えるでしょう。さらに前述したように、膨大な医薬品の種類その一つ一つをきちんと把握し、病院側のニーズに合わせた情報提供や提案を行うことが求められます。間接的ではありますが、病気に苦しむ人々の手助けになり、人の命を支えているという誇りを感じながら仕事を担うことができます。次に、専門職ならではのやりがいもあります。医薬品は、日々新しいものが研究、開発され、販売されます。そのため、日々勉強が必要となり、地道な努力が求められます。仕事をする傍らで勉強に励むことは、大変なことではありますが、探究心や向上心を持って仕事に向き合いたいという人にとっては、大きなやりがいを感じることができる仕事と言えるでしょう。